2013年発表。1枚で、過去収録作の11曲をリミックスしたもの。もはや、2枚組が当たり前になってしまって物足りなく感じる。また、リミックスの必要があるのか・・・なんならシリーズに散りばめてくれたほうが喜びも大きかったような・・・。
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1.Levitation – More Than Ever people(Alex B. Smoove Remix)
シリーズCINCO(5)より。
ドイツ出身のIngmar Hänsch、Marcell Meyer、Chris GilcherによるLevitation。ボーカルはCathy Battistessa。この原曲はJosé Padillaによりほぼ毎晩日没時に流され、大人気となった。
ダウンテンポで、ややプログレッシブさを感じさせるリミックス。原曲のノスタルジックまメロディはそのままに、実験的なアプローチの印象を受ける。
2.Afterlife – Dub In Ya Mind(Insatiable Mix)
シリーズSEIS(6)より。
イギリス出身のSteven Millerによるプロジェクト。ボーカルはRachel Lloyd。
原曲よりダウンでややサイケデリックなノイズが目立つミックス。ダークハウスな一面を見せているが、原曲の雰囲気を大きく損なうことはなく、大人の苦味を感じることができる。
3.ReUnited – Sun is Shinning(Out of Sight Remix)
シリーズQUINCE(15)より。
デンマーク出身、Christian RosénとJesper Hjersing Sidelmann。Jesper Sidelmannはシリーズ9のKalliopeの片割れである。ボーカルにデンマーク出身のソウル歌手でグラミー賞最優秀賞ノミネートのDaniel Sitrit。原曲はボブ・マーリーの『Sun is Shining』。
QUINCEで収録された曲より、スロウなビートかつややサイケなムードを持つリミックス。QUINCEで収録されたものはギターの哀愁が漂うサンセット向きではあったが、今回は夜のダウンチルといった感じだろうか。
4.Bent – Swollen(The Beloved Café del Marsh Remix)
シリーズSIETE(7)より。
Bentはイギリス・ノッティンガムの2人組ユニット、Neil TollidayとSimon Mills。サンプリングスタイルを得意とする。この「Swollen」は俳優Michael Caineが「最もロマンチックなチルアウトソング」として評価している。また、ボーカルはグラミー賞にもノミネートされたZoë Johnstonであり、Bentの同郷である。
ダークボサのようなリズムに、原曲が持つ惹きつける暗い雰囲気はしっかりと残っている。ややダンサブルであり気分を引き上げてくる印象が、原曲との対比を感じる。
5.Salt Tank – Sargasso Sea(I Want To Be Free Mix)
シリーズDOS(2)より。
イギリス出身のDavid GatesとMalcolm Stannersによるデュオ。かつてはAndy Roseも参加していた(パーカッショニスト兼ボーカリストだった彼は、2012年11月に癌の闘病の末に逝去)。
いわゆる、ボーカルが付いただけ。先に曲だけのバージョンを聴いて、後からボーカルがつくと大抵はがっかりする。が・・・ボーカルが付いても正解だと思う曲は、すぐに思いつくのはこの曲と、B.B.G.の『Snappiness』くらいだ。曲はしっかりと聴かせ、ボーカルも出しゃばることなく心地よい。
6.Afterlife – Breather(Steve Miller Mix)
シリーズSIETE(7)より。
イギリス出身、Steve MillerのプロジェクトであるAfterlife。
ご本人のミックス。沈み込むような深いトーンが特徴。陽が沈みきり、暗くなってからのムードにピッタリだろう。『Breather 2000』は起伏がしっかりしてドラマティックだが、こちらはどこかトリップさせるようなダウナーな曲調。
7.Nova Nova – Tones(Memories Mix)
シリーズTRES(3)より。
フランス出身のMarc DurifとMichel Gravilのデュオ。
原曲はピアノの美しい曲だが、こちらのミックスではシンセ加工され、また違った印象を受ける曲調となっている。複雑な感情の入り混じる音の構成が、まるで海面を強くうねる波を音の少ない静かな室内から望むような感覚。
8.Vargo – Get Back To Serenity(J.Bar Mix)
The Very Best ofより。
ドイツ出身のAnsgar Üffinkによるプロジェクト。ボーカルはStephanie Hundertmark。シリーズ9にはBruno LepretreとのLovers Laneで出演し、Vargo名義ではシリーズ10からクレジットされている。
原曲の性格から大きく変化し、オシャレなナイトバーをイメージさせる洗練されたジャズミックス。バックグラウンドに響く虫の音がとても心地よいエフェクトになっている。
9.Softwave – Plenitude(Part 1 Mix)
シリーズNUEVE(9)より。
イギリス出身のBernard LermitとBob Templarからなる。ダブ、ダウンテンポ、アンビエントをスタイルとする。
夜を切り裂く氷の刃のような冷たさ、鋭さを感じるサウンドが煌めくような響き。そして哀愁あるメロディと、複雑玄妙なサウンドが強制的な静けさをもたらす。
10.Bent – Swollen(Napoleon Remix)
シリーズSIETE(7)より。
Bentはイギリス・ノッティンガムの2人組ユニット、Neil TollidayとSimon Mills。サンプリングスタイルを得意とする。この「Swollen」は俳優Michael Caineが「最もロマンチックなチルアウトソング」として評価している。また、ボーカルはグラミー賞にもノミネートされたZoë Johnstonであり、Bentの同郷である。リミックス担当のNapoleonは、Simon Millsによるもの。
なぜか『Swollen』2回目のミックスの収録。だが、また違った側面の魅力を表現している。ボーカルはクリアーに響き、曲はスモーキーなムードを湛え、しっかりと融合している。
11.Moby – Lie Down In Darkness(Basement Studio Mix)
シリーズDIECIOCHO(18)より。
アメリカのミュージシャン、Richard Melville Hall。エレクトロニカやアンビエント、トリップホップ、オルタナティブロックなどをスタイルとしている。どのCDでも特徴的な坊主頭のイケオジ。厳格な菜食主義者で、動物愛護活動家、ドラッグを摂取しないことでも知られる。好きな映画監督は北野武。そしてなんと、曽々おじは『白鯨』を書いたハーマン・メルヴィルであり、彼のMobyはそのクジラの名前に因んでいるという。
原曲はオルタナティブやアンビエントな要素を持ち、ストレートに感情を表現していた。今回のミックスではファニーさやダウンな色調が加わり、余計な音を削ぎ落としたシンプルさを感じさせる。
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