Café del Mar vol.18(By R.G.B.)

音楽/Music

2012年に発表された、謎のバージョン違い。Café del Mar公式からの説明はないが、正統と思われるvol.18(XVIII、Dieciocho)は2012年にToni Simonenがコンパイルしている。こちらはR.G.B名義でRamón Guiralがコンパイルを担当。Ramón GuiralはCafé del Marの創始者の1人。共通するアーティストもいるが、Toniとの音楽性の違いがはっきりしている。経緯は様々あるが、こちらのコンパイル自体は完成度はちゃんと高い。

*なぜR.G.B.版のナンバリングが生まれたか。

創設者の一人であるRamón Guiralがブランド商標を単独で登録したことを契機に、他の創設メンバー(José Les、Carlos Andrea)との間で権利関係の整理が進められた経緯がある。この過程でブランド運営や音楽制作の主導が分岐し、コンピレーションにも複数の系譜が生まれた。

※本件の背景については海外メディアでも報じられており、 詳しく知りたい方はこちらをご確認ください(英語記事)

CD1

1. Alya Skvortsova / Secrets Of Love

ロシア出身、本名Alya Skvortsova。エレクトロニック・チルアウト系の女性シンガーソングライター。幻想的なボーカルと浮遊感のあるサウンドを特徴とし、ラウンジ、アンビエント、ダウンテンポを横断するスタイルで活動。Café del Mar系コンピレーションを中心に知られ、夢幻的な女性ボーカルによる繊細な空間演出に定評がある。

柔らかなシンセの波間に、儚げなボーカルが淡く溶け込んでいく。夜の静寂にそっと触れるような空気感が心地よく、タイトル通り“秘密”を囁くようなロマンティックさを持つ作品。星明かりの下で感情をほどいていくような、美しい幕開けである。

2. D.J. Cleston / Sweet Salvation

ブラジル出身、本名Cleyston Hipolito de Oliveira。リオデジャネイロを拠点に活動するDJ/プロデューサー。ラウンジ、チルアウト、ダウンテンポを軸に、ブラジリアンミュージック由来の柔らかなグルーヴを融合。Renato Rochaとのコラボレーションでも知られ、南米的な開放感と都会的ラウンジ感覚を併せ持つ。

ゆるやかに流れるビートが、熱を帯びた海風のように身体を包み込む。過度に昂揚させることなく、ゆったりとした救済感を描き出しており、夕暮れのテラスでグラスを傾けるような余裕を感じさせる。ブラジル的な柔らかさが美しい。

3. Deep Josh & Jose Rodriguez / Fallen

スペイン出身、Deep JoshことJoshua MarquezとJose Rodriguezによるコラボユニット。ディープハウス、ラウンジ、チルアウトを軸に活動し、Josephine Sweettなどのボーカリストを迎えた作品も多数制作。Café del Marシリーズへの参加も多く、感傷性とクラブミュージックの中間を漂うような作風で知られる。

淡く沈み込むコード進行とボーカルが、胸の奥に静かな余韻を残していく。派手さはないが、夜更けの感情を丁寧に掬い上げるような繊細さがあり、深海へ潜るような没入感を味わえる。都会的でありながら、どこか孤独を抱えた楽曲。

4. Andrea Cardillo / Beyond The Moon

イタリア出身、本名Andrea Cardillo。シンガーソングライター・作曲家。8歳からピアノを始め、音楽院F.モルラッキで古典ギターを修得。2003年のデビューEPでゴールドレコードを獲得し、その後はRAIやMediasetのテレビ音楽制作でも活躍。2010年代以降はBuddha Bar、Café del Marなどラウンジ/チルアウトシーンにも多数楽曲を提供している。

幻想的なシンセと穏やかなリズムが、夜空の彼方へと意識を運んでいく。タイトルの通り、月を越えた静かな浮遊感を描いており、イタリア的なメロディセンスがロマンティックに響く。広大な空を見上げながら物思いに耽りたくなる作品。

5. DAB / Make Me Move More

スペイン出身、Luis Sancho(DJ Positive)とPedro AndreuによるDigital Analog Band。2003年結成。トリップホップ、アンビエント、ダウンテンポ、フラメンコ、ジャズ、ダブ、ボサノヴァを横断する独自のスタイルを構築。Café del Mar Musicにおいて初期から活躍したスペイン人アーティストとして知られる。

有機的なパーカッションと滑らかなグルーヴが、身体を自然に揺らしていく。電子音楽でありながら土の匂いを感じさせるサウンドは、イビサの夕景だけでなく、人の温度までも映し出しているよう。ジャンルを超えて“気持ちよさ”を追求した楽曲。

6. Clelia Felix / The Gypsy’s Dance

フランス出身、本名Clelia Felix。7歳からクラシックピアノを学び、Jean-Michel JarreやGiorgio Moroderから影響を受ける。エレクトロ、ダウンテンポを基盤に、アコースティック、エスニック、アンビエントを融合した映画的サウンドを制作。TV・映像音楽方面でも活動している。

異国情緒を漂わせる旋律が、夜風に揺れる炎のように妖しく踊る。エスニックな空気感とモダンな電子音が滑らかに混ざり合い、旅情と幻想を同時に感じさせる。タイトル通り、自由奔放で神秘的な魅力を宿した一曲。

7. Stefano Carpi & Mary Loscerbo / Sweet Slumber

イタリア出身、DJ・プロデューサーのStefano CarpiとボーカリストMary Loscerboによるコラボ作品。Café del Mar Musicを中心に、ハウス、ソウルフル、ディープ、ラウンジ、チルアウトなど幅広いジャンルで活動。しなやかな女性ボーカルを活かした上質なラウンジ作品を多数制作している。

ゆっくりと瞼が閉じていくような、柔らかな眠気を誘うサウンド。Mary Loscerboの穏やかな歌声が深い安心感を与え、夜の静寂を優しく包み込んでいく。疲れた感情を静かに沈めてくれるような、大人びたチルアウト。

8. Grendy & Jazzy / Piano Chill

ポーランド出身、Grzegorz Grendys(Grendy)を中心としたチルアウトデュオ。ピアノを主体とした上品なラウンジ/ダウンテンポ作品を制作し、滑らかなメロディラインと落ち着いた空気感を特徴とする。

美しく転がるピアノの旋律が、静かな朝の光のように差し込んでくる。派手な演出を避けながらも、旋律そのものの美しさで情景を描き出しており、ゆったりとした贅沢な時間を感じさせる。タイトル通り、純粋に“ピアノを味わうチルアウト”。

9. Romu Agullo / Montecarlo Beach

スペイン出身、本名Romu Agullo。プロデューサー、チルアウトアーティスト。Hollywood Music in Media AwardやGlobal Music Awardsなどで多数受賞歴を持つ。音、光、色彩を主役に据えたスペクタクル性の高い作品制作でも知られ、映像的な世界観を得意とする。

煌びやかな海辺のリゾートを思わせる、洗練されたラウンジサウンド。高級感のあるシンセワークと爽やかな開放感が共存し、地中海の光景を映画のワンシーンのように映し出していく。優雅さと親しみやすさを兼ね備えた作品。

10. Clelia Felix / Fun In The Sun

フランス出身、本名Clelia Felix。7歳からクラシックピアノを学び、Jean-Michel JarreやGiorgio Moroderから影響を受ける。エレクトロ、ダウンテンポを基盤に、アコースティック、エスニック、アンビエントを融合した映画的サウンドを制作。TV・映像音楽方面でも活動している。

タイトルの明るさとは裏腹に、どこか夢の中を漂うような浮遊感を持った作品。柔らかな電子音と透明感のあるボーカルが、肌に残る太陽の熱や光の余韻を思わせる。開放感の中に静かな叙情が滲む、美しいサンセット・チルアウト。

11. Andrea Cardillo / Passion

イタリア出身、本名Andrea Cardillo。シンガーソングライター・作曲家。8歳からピアノを始め、音楽院F.モルラッキで古典ギターを修得。2003年のデビューEPでゴールドレコードを獲得し、その後はRAIやMediasetのテレビ音楽制作でも活躍。2010年代以降はBuddha Bar、Café del Marなどラウンジ/チルアウトシーンにも多数楽曲を提供している。

情熱というタイトルながら、激しさではなく“熱を内包した静けさ”を描いている。穏やかなビートと叙情的な旋律がゆっくりと感情を高めていき、胸の奥に温かな余韻を残す。成熟した大人のロマンティシズムを感じさせる作品。

12. Solaris Navis / Get Close To The Dream

詳細なプロフィールは多く語られていないが、アンビエント、ラウンジ、チルアウトを軸に活動するプロジェクト。Café del Mar Chillout系コンピレーションに複数参加しており、幻想的かつ穏やかなサウンドスケープで知られる。

静かな波紋のように広がるシンセが、夢の輪郭へとゆっくり近づいていく。感情を大きく揺さぶるのではなく、意識を柔らかく解きほぐしていくタイプのアンビエント。深夜から明け方へ移り変わる空気を思わせる一曲。

13. Michael Hornstein / Travel Light

ドイツ出身、本名Michael Hornstein。サックス奏者、作曲家、音楽プロデューサー。10歳からピアノ、14歳からサックスを始め、1983年にはバークリー音楽大学の奨学金を獲得。Sunny Murray、Albert Mangelsdorff、Blank & Jonesらと共演し、ジャズ、ドラムンベース、トリップホップ、エレクトロニックまで幅広く横断する。

艶やかなサックスが夜風のように流れ、旅情を静かに掻き立てる。ジャズの色気とチルアウトの浮遊感が絶妙に溶け合い、都市の灯りを眺めながら移動するような感覚を味わえる。洗練されながらも人肌の温度を感じる作品。

14. Solaris Navis / Children Of The Sun

詳細なプロフィールは多く語られていないが、アンビエント、ラウンジ、チルアウトを軸に活動するプロジェクト。Café del Mar Chillout系コンピレーションに複数参加しており、幻想的かつ穏やかなサウンドスケープで知られる。

タイトルの持つ神秘性をそのまま音に変えたような楽曲。柔らかな光を思わせるシンセワークが心地よく、広大な空と海の境界を曖昧にしていく。穏やかな高揚感に包まれながら、静かに意識が遠くへ運ばれていく。

15. Jorge Granda / La Buena Estrella

スペイン出身、本名Jorge Granda。映画音楽作曲家・音楽プロデューサー。ギター、ベース、ピアノ、マンドリン、シンセサイザーなど多彩な楽器を自ら演奏し、映像的なアンビエント/チルアウト作品を制作。本曲収録アルバム『Muzak』はHollywood Music in Media Awardにもノミネートされている。

どこかノスタルジックな旋律が、夜空に瞬く“良き星”を思わせる。派手さを抑えたアレンジの中に、映画音楽作家らしい情景描写の巧さがあり、聴き手の記憶や感情をそっと呼び起こしていく。静かな幸福感を湛えた作品。

16. Michael Hornstein / Compassion

ドイツ出身、本名Michael Hornstein。サックス奏者、作曲家、音楽プロデューサー。10歳からピアノ、14歳からサックスを始め、1983年にはバークリー音楽大学の奨学金を獲得。Sunny Murray、Albert Mangelsdorff、Blank & Jonesらと共演し、ジャズ、ドラムンベース、トリップホップ、エレクトロニックまで幅広く横断する。

包み込むようなサックスの音色が、タイトル通り深い慈愛を感じさせる。感情を過剰に語ることなく、静かな優しさだけを残していくような演奏が美しい。夜の終わりにそっと寄り添う、大人のためのチルアウト。

CD2

1. DAB / Remember Then

スペイン出身、Luis Sancho(DJ Positive)とPedro AndreuによるDigital Analog Band。2003年結成。トリップホップ、アンビエント、ダウンテンポ、フラメンコ、ジャズ、ダブ、ボサノヴァを横断する独自のスタイルを構築。Café del Mar Musicにおいて初期から活躍したスペイン人アーティストとして知られる。

淡い残響を引きずるようなギターとビートが、過ぎ去った時間の輪郭を静かに浮かび上がらせる。懐かしさを押し付けるのではなく、自然と記憶の奥へ潜り込ませていくような空気感が美しい。タイトル通り、“あの頃”を優しく思い返させる作品。

2. Schwarz & Funk / Nuff Sad

ドイツ出身、Alexander Hitzler(Bob Schwarz)とMartin Czihal(Jesse Funk)によるデュオ。2000年結成。イビサ島のバレアリックサウンドに影響を受け、ラウンジ、ダウンテンポ、バレアリックチルアウトを軸に活動。250曲以上を制作し、Café del Marシリーズへの参加のほか、Lufthansa、Volkswagen、Alfa RomeoなどのCM音楽も手掛ける。

タイトルに“Sad”を含みながらも、沈み込みすぎない絶妙な温度感を持つ。湿度を帯びたビートと滑らかなコードワークが、夜の海辺に漂う感傷を丁寧に描き出していく。洗練された都会性と人間味が共存する、大人のラウンジミュージック。

3. Elimar / You’re The One

イギリス出身、イビサ島を拠点に活動するチルアウトアーティスト。Beach Messiahとのコラボレーションでも知られ、自らの音楽を“イビサン音響的サウンドインタラクション”と表現。バレアリック、アンビエント、ラウンジを横断しながら、独特の浮遊感を持つサウンドを展開している。

柔らかなボーカルと波打つようなリズムが、穏やかな愛情を静かに描き出していく。派手な高揚感ではなく、寄り添うような優しさに満ちており、深夜の静かな幸福感を思わせる。イビサらしい開放感と内省感が心地よく同居した作品。

4. Bright Sun Spirit / Look At The Rainbow

詳細なプロフィールは多く明かされていないが、アンビエント、ラウンジ、チルアウトを軸に活動するプロジェクト。透明感のあるシンセワークとポジティブな空気感を特徴とし、Café del Mar系コンピレーションにも複数参加している。

光を透かしたようなシンセが、雨上がりの空気をゆっくりと彩っていく。タイトル通り虹を見上げる瞬間のような穏やかな幸福感があり、聴き手の感情を優しく持ち上げてくれる。純粋な“心地よさ”を丁寧に描いた楽曲。

5. Romu Agullo / Simples Miradas

スペイン出身、本名Romu Agullo。プロデューサー、チルアウトアーティスト。Hollywood Music in Media AwardやGlobal Music Awardsなどで多数受賞歴を持つ。音、光、色彩を主役に据えたスペクタクル性の高い作品制作でも知られ、映像的な世界観を得意とする。

静かな視線の交差を描くような、繊細でロマンティックな空気感を持つ作品。派手な展開を避けながら、少しずつ感情の温度を高めていく構成が心地よい。柔らかな光に包まれた地中海の夜を思わせる、美しいラウンジチューン。

6. Elimar & Beach Messiah / Baila Conmigo

スペイン出身、ElimarとBeach Messiahによるイビサ発のコラボプロジェクト。バレアリック、ラウンジ、アンビエントを軸とした作品を制作し、『Café del Mar 30 Years of Music』にも楽曲が収録されるなど、シリーズとの関わりも深い。

スペイン語の響きと柔らかなビートが、夜のダンスフロアへ自然と誘い込んでいく。情熱的でありながら決して押しつけがましくなく、海辺で肩を揺らすような気軽さが心地よい。イビサの夜風を感じさせる開放的な一曲。

7. Schwarz & Funk / Amber Skies

ドイツ出身、Alexander Hitzler(Bob Schwarz)とMartin Czihal(Jesse Funk)によるデュオ。2000年結成。イビサ島のバレアリックサウンドに影響を受け、ラウンジ、ダウンテンポ、バレアリックチルアウトを軸に活動。250曲以上を制作し、Café del Marシリーズへの参加のほか、Lufthansa、Volkswagen、Alfa RomeoなどのCM音楽も手掛ける。

琥珀色の夕空を思わせる、温かなグルーヴが印象的。スムースなビートとギターがゆったりと溶け合い、時間の流れそのものを穏やかにしていく。夕暮れから夜へ移ろう瞬間を美しく切り取ったような作品。

8. Romu Agullo / Pensando En Ti (First Part)

スペイン出身、本名Romu Agullo。プロデューサー、チルアウトアーティスト。Hollywood Music in Media AwardやGlobal Music Awardsなどで多数受賞歴を持つ。音、光、色彩を主役に据えたスペクタクル性の高い作品制作でも知られ、映像的な世界観を得意とする。

“君を想う”というタイトル通り、感情の余韻を静かに抱きしめるような楽曲。ゆったりと広がるシンセと優しい旋律が、孤独と幸福の狭間を漂わせる。夜の静寂にそっと寄り添うような、叙情性の高いチルアウト。

9. Grendy & Jazzy / 5 A.M.

ポーランド出身、Grzegorz Grendys(Grendy)を中心としたチルアウトデュオ。ピアノを主体とした上品なラウンジ/ダウンテンポ作品を制作し、滑らかなメロディラインと落ち着いた空気感を特徴とする。

タイトルの“午前5時”が象徴するように、夜明け直前の静けさを丁寧に描いている。ピアノの旋律が眠気と覚醒の境界をゆっくり漂い、世界が少しずつ明るくなっていく感覚を呼び起こす。都会の早朝にも似合う、美しい余白を持った作品。

10. Michael E. / Last Night Dreams

詳細なプロフィールは多く語られていないが、エーテリックなアンビエント/チルアウト作品を多数制作するアーティスト。50枚を超えるアルバムを発表しており、瞑想的で静謐なサウンドスケープに定評がある。Karen VRとのコラボレーションでも知られる。

夢と現実の境界が曖昧になるような、深い浮遊感を持つ楽曲。柔らかなアンビエントサウンドが夜の記憶をゆっくり溶かしていき、意識を静かな場所へ運んでくれる。タイトル通り、“昨夜の夢”を辿るような幻想的な作品。

11. Bright Sun Spirit / Give Me A Better World

詳細なプロフィールは多く明かされていないが、アンビエント、ラウンジ、チルアウトを軸に活動するプロジェクト。透明感のあるシンセワークとポジティブな空気感を特徴とし、Café del Mar系コンピレーションにも複数参加している。

穏やかな希望を音に変えたような作品。過剰にドラマティックにならず、それでも“より良い世界”への願いを静かに滲ませている。優しい光に包まれながら未来を見つめるような、温かな余韻を持つ楽曲。

12. Michael Hornstein / Inner Waves

ドイツ出身、本名Michael Hornstein。サックス奏者、作曲家、音楽プロデューサー。10歳からピアノ、14歳からサックスを始め、1983年にはバークリー音楽大学の奨学金を獲得。Sunny Murray、Albert Mangelsdorff、Blank & Jonesらと共演し、ジャズ、ドラムンベース、トリップホップ、エレクトロニックまで幅広く横断する。

内側から押し寄せる感情の波を、そのままサックスに映し出したような作品。艶やかな音色が静かなビートの中を漂い、深夜の都会に滲む孤独や温もりを描き出していく。洗練された大人の余韻が心地よい。

13. The Charlie North / Lights Of Euphoria

イギリス出身、Charlie North。エレクトロニック、アンビエント、ダウンテンポを軸に活動するプロデューサー。4枚のアルバムと13枚のEPを発表し、150以上のコンピレーションに楽曲が収録。Mixmagチャート1位を獲得した実績も持つ。

タイトル通り、多幸感の光がゆっくりと広がっていくようなサウンド。幻想的なシンセと柔らかなビートが心地よく重なり、夜空に滲むネオンの輝きを思わせる。感情を高揚させながらも、どこか繊細な余白を残した作品。

14. Elmara / Storks In February

スペイン出身、Fernando Marañon Sánchezのプロジェクト。アンビエント、ラウンジ、チルアウト系コンピレーションを中心に活動するアーティスト。『Andalucía Chill』などへの参加でも知られ、静かな情景描写を得意としている。

二月の冷たい空気の中を、ゆっくりと鳥が羽ばたいていくような静寂感。温度の低いサウンドながら決して冷たすぎず、淡い郷愁を感じさせる。景色を切り取るような繊細な空気感が印象的な作品。

15. Michael E. / Sunshine Meadow

詳細なプロフィールは多く語られていないが、エーテリックなアンビエント/チルアウト作品を多数制作するアーティスト。50枚を超えるアルバムを発表しており、瞑想的で静謐なサウンドスケープに定評がある。Karen VRとのコラボレーションでも知られる。

陽だまりの草原を思わせる、穏やかで透明感のあるアンビエント。柔らかなシンセがゆっくりと広がり、疲れた感情を優しく撫でていく。アルバムの終幕に相応しい、静かな癒しと余韻を残す楽曲。

コメント

タイトルとURLをコピーしました